この度、軽井沢ルヴァン美術館にてRATTA RATTARRの作品展を開催することとなりました。

RATTA RATTARRは2016年1月に活動を始めたばかりのプロジェクトであるのにも関わらず、このような素晴らしい場所で展覧会を開催できたことは、ル ヴァン美術館副館長木田様を始め、多くの方々にご援助頂いた賜物です。この場をお借りして、ご協力を頂きました皆様に感謝の気持ちをを申し上げたいと思います。

 日本の福祉における美術活動はここ数年の間に大きな変化を遂げています。国や自治体による助成も活発化し、各地で障がい者アートの展示会が催され、企業とのコラボレーションによる商品化などがこれまでにない勢いで始まりつつあります。1945年にジャン・デュビュッフェによって名付けられたアール・ブリュットは、アートのジャンルとして確立し花開いています。
 このような時勢の中で私たちは、障がい者の描く作品が閉塞的なデザインの分野へ新しい可能性を導くことのできるのでは考え、デザインとクラフトの専門アトリエとしてRATTA RATTARRを設立をしました。まず私たちが取り組んだのがプロジェクトの継続性でした。公的なプロジェクトであるほど継続が困難であることは、福祉のプロジェクトだけの問題ではなく、これまでデザイナーとして関わらせて頂いた経験値からの判断でした。そこで企画、製造、販売を一括して行う仕組みを作りました。そこで生まれた収益によって製作した障がい者の方々がデザイナーとして、クラフトマンとして自立をする支援を行うのがRATTA RATTARRです。デザインにおいては障がい者とサポートする支援員の相互補助関係によって制作が行われています。既成概念に侵されていないプリミティブで無垢な感覚を身につけた障がい者、発見する力と応用する力を養った支援員。彼らが一体となり作品を制作する手段こそ、独立した自由なデザイン活動を可能にすると私たちは考えます。クラフトにおいてはスウェーデン工芸の伝統技術の継承を西スェーデン工芸協会の指導のもと、現地から道具や素材を輸入し、スウェーデン工芸家から織りの指導を受けることで純粋性の高い北欧工芸を製作することを目指しています。
 手探りで始まった新しい試みは、刺激的な発見に溢れています。予想外の結果が日常的に生まれ、これまでのデザイン概念を見直す素晴らしい機会となり、またその制作の喜びは商品として表現されていると信じています。ご来館の皆様が新しい価値観の発見と出会えることを願って。

 RATTA RATTARR プロデューサー 須長 檀

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